活動報告

欧州訪問8日目

8月26日 09:30
欧州訪問8日目、スペイン・ビルバオ市 アレソ市長代行
“汚い街”工業都市から“優しい街”環境都市へ、見事に生まれ変わったビルバオ市の取り組みについてお話を伺った。
変貌の象徴の一つが、街の中心部の川沿いにできた「グッケンハイム美術館」。アメリカ人の設計で、一際目を引く。

Architecture and blue sky

Architecture and blue sky in Bilbao, Spain

思わずホーズ

この街はスゴイ!
スペイン・ビルバオ市
思わずホーズ

ビルバオに到着

8月25日 17:30
視察7日目、スペインのバスク州のビルバオに到着。
経済危機に瀕するスペインの中で、一人当たりGDPが国内で最も高い地域。産業振興のみならず、観光振興にも力をいれていることが瞬間的に感じ取れる街でした。週明けの明日、市役所に伺ってヒヤリングをします。

視察7日目

8月25日 09:30
視察7日目、ギリシャ、キプロス、イタリアに続き、最後の訪問国スペインへ。
お世話になった河野大使とローマ空港で。
今回の調査団の目的は、南欧債務危機国の実情とそれに対する政治の対応を把握し、その上で、日本の政策形成や政治運営に対する示唆を得ようとするものである。
これまで三ヶ国をまわり感じたことは、第一に、EUと加盟各国との間に緊張関係があることで政策形成や実施が前に進んでいること、第二に、家族などの人間関係によるセーフティネットが存在することで社会の安定性が高いこと、第三に、憲法改正や選挙制度改革など政治がダイナミックに動いていること。
日本の未来を考える上で、永年にわたり民主主義の経験を積んできた欧州各国から学べることは、ことの他多いのではないかと感じている。
あと三日間、沢山の刺激を受け、できる限りのものを吸収してきたい。

努力には学ぶものがある

8月23日 11:30
ペルージャ大学クレメンティ教授と憲法開始について意見交換。
イタリアでは対等の権限を持つ上下院のねじれで、日本と同様に首相が頻繁に交代し、不安定な政治が常態化している。
ただ、上下院選挙は慣例で必ず同日に実施され、ねじれが発生しないための努力もなされている。
問題は国民の多様性から小党が多数存在し、連立政権が必須の政治情勢。その中で、最近10年でも二度の選挙制度改革が実施され政治安定化への取組みはなされている。努力には学ぶものがある。
「常に解決方法はある」「どうにかなる」。永年の歴史的経験の上で、弛まない努力と根っからの楽観主義が、イタリアの政治を形づくっていると感じた。

今日も良い刺激をもらった

8月23日 9:30
イタリア中央銀行政策理事会室長らと意見交換。
難産の末この春誕生したレッタ連立政権。政権に様々な意見がある中で、来週28日に
固定資産税凍結・払戻案や消費税引上げ先延ばしの議論に結論を出す予定。
イタリア側も、日本における消費税議論について大変強い関心を持っていたようで、意見交換は一時間半で足りなかった。
今日も良い刺激をもらった。イタリアの財政健全化に対する熱意と実践ならびに国民意識は、実は日本より数段上だと理解した。イタリアから学ぶべきものは大きい。

視察4日目

8月22日 09:00
視察4日目、キプロスの首都ニコシア中心部でギリシャ系とトルコ系が対峙するグリーンライン。
この緩衝地帯を管理する国連の活動を視察しました。説明してくれたのは、イギリス軍の方と日本人国連職員の原田宗彦さんでした。
1974年から40年近く対立が途絶えない厳しい現実を実感しました。

欧州出張3日目

8月21日16:30/17:30
野党オミル国会議長に続いて、与党ネオフィトゥ外務欧州委員長と。
欧州出張3日目。重篤な金融危機に瀕するキプロスの与野党党首に実情を聞きました。。
ギリシャ系とトルコ系などの民族問題、EUからの融資条件である預金カット、ロシアからの巨額の資金流入、近隣国の紛争激化による移民流入、中国人による市民権獲得など、人口86万人の小国が抱える極めて多岐にわたり重大な課題について伺いました。

調査団のメンバーと一枚

8月21日16:00
キプロスに初めて降り立ち、その足で国会議事堂へ。
与野党党首との会談を前に、調査団のメンバーと一枚。

ギリシャ国会議事堂本会議場

8月20日16:00
ギリシャ国会議事堂本会議場。
調査団長の高木毅衆議院議院運営委員長「日本の本会議場とこれほど似ている議場は見たことがない」と思わずコメント。
何がどうだったのか、詳細は8月31日開催の「おちたかおと国会に行こう」でご報告します。

政治家の改革を進める意志

8月20日14:30
ギリシャ・ミツォタキス行革大臣、45歳。
ハーバード、スタンフォードで教育を受けた、与党新民主主義党の若手の期待の星。
これまで三年半の取り組みで、この年末にもプライマリーバランスの黒字化が図れると自信をのぞかせた。
最も必要なことは、政治家の改革を進める意志だ、と。
ギリシャで会った二人の要人は、ともに欧米の最高学府で教育を受けていた。難局に挑む上で、国際社会のネットワークを駆使しているのだろう。
日本人も、もっともっと外に出ていかねば。