2018年10月9日(火)
10月5日(金)10:00、金融担当副大臣の退任にあたって、金融庁の訓示式で挨拶をさせて頂きました。
「おはようございます。金融担当の副大臣として2年2ヶ月、その前の政務官時代を合わせると3年4ヶ月、麻生大臣のもと、細溝・森・遠藤長官と、そして金融庁のスタッフの皆さまと一緒に仕事に取組ませていただいたことを誇りに思い、心から感謝します。
退任にあたり、私がいま思っていることをお話しします。
一つ目は、金融庁のこと。“金融育成庁”という言葉は、5年前2013年9月の閣議後記者会見で麻生大臣が使われたのが始まりです。以来、金融処分庁から金融育成庁へ、明確な歩みが始まりました。金融庁が金融機関を育成し、金融によって経済が成長する仕組みをつくる。金融の、金融庁の果たす役割がますます大きなものとなりました。
二つ目は、業務のこと。直接金融にあって、企業と機関投資家に対してはコーポレートガバナンス改革、個人投資家に対しては「貯蓄から資産形成へ」に関する諸施策。間接金融にあっては、事業性評価融資をキーワードに政策を展開。加えて、デジタル化に対してはフィンテック推進等、グローバル化に対しては途上国支援や先進諸国との連携強化等。それぞれの分野で着実に政策を進めてきました。
三つ目は、組織のこと。金融庁は霞が関の中で最も変わった組織だと思います。四分の一が外部からの人材で、様々な方々が働いています。金融という最も変化が激しい業務を担当する役所だからこそ、一所懸命に自己改革に取り組んでいると思います。
最後に四つ目がスピリットのこと。時代の変化を先取りする、あるいはしっかり付いていくために、先取果敢な精神が育まれていることと思います。
人口減少、グローバル化、デジタル化、時代の変化は加速します。時代の変化との格闘が続きます。金融庁の皆さまのますますの活躍を期待するとともに、私は金融庁を去りますが、国会議員として引き続き取り組んでいく決意を申し上げて、退任に当たっての挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。」
(以上、要旨)