活動報告

今回の衆議院選挙の立候補について

 日頃より大変お世話になりましてありがとうございます。私は、熟慮の結果、今回の衆議院選挙に立候補しないことといたしました。お世話になった方々に感謝申し上げるとともに、この時期に判断したことで多くの方にご迷惑をお掛けすることを心からお詫び申し上げます。
 「愚直に真摯に公平に。誰よりもこの国を想う政治家でありたい。」そんな思いで衆議院議員5期目、日々精一杯取り組んできました。
 この国の流れを変えたい。「失われた30年」から脱却し、未来に期待をもてる国にしたい。財政健全化、成長戦略、金融政策、スマホ決済や新NISAなど金融サービス、都市農業や二地域居住といった新しいライフスタイルの基盤整備など、先頭に立って政策づくりに邁進してきました。
 一方、長年政治に携わってきた者として、この国の政治のあり方に責任を感じ、政治改革に心を砕いてきました。
 ただ今回、衆議院選挙に向き合う中で、正しさを理解して頂くことの難しさを感じ、支援者の皆さまにご負担をかけてしまう、有権者の皆さまに真実が伝わらない。いまの政治状況で立候補することは、控えるべきだとの思いにいたりました。
 具体的には、今回の衆議院選挙の争点の一つ、いわゆる"不記載問題"に関し、私の事務所では適正に処理してきましたが、"不記載議員"と扱われ、それを説明し理解して頂くことは、個々に事情があり伝わりにくく、選挙という短期間では困難、と判断いたしました。
 事実関係が伝わっていない中で、この国の最高権力者である、有権者お一人お一人に審判を仰ぐことは、不誠実な行為で避けるべきと考えました。
 自民党としてもレッテルが貼られていない候補を擁立した方がよいのでは、と考えました。
 10月5日は終日立候補準備を進めていましたが、5日土曜日夜、立候補を再考すべきか考え始め、6日日曜日朝、決断し、家族や関係者に説明し自民党本部に申入れ、7日昼、自民党東京都連に受理されました。7日夕、記者会見をしました。
 初めての立候補から21年、初当選から19年、衆議院議員として15年余、落選2回、浪人生活5年、その時々色々な形でお世話になった皆さまに心から感謝申し上げます。
 今回のことは、私の一存で決断しました。突然のことで多くの方にご迷惑をお掛けすることを大変心苦しく思っていますが、ご理解頂けたら有難く思います。
 この国の未来のために力を尽くしたい、次世代に不安のない形で引き継ぎたい、その思いに1ミリも変わりはありません。国会議員は国の経営を担う一つの姿、私は衆議院選挙には立候補しませんが、議員とは違う立場から、「愚直に真摯に公平に」、政治・ビジネス・研究・国際経験で培った力をフル活用して取り組んでいきたいと思っています。
 この国は素晴らしい可能性をもっています。もっとワクワクできる国になるよう、皆さまと一緒に力を尽くしていきたいと思っています。
2024年10月9日 衆議院解散日 
                  越智隆雄